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遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
昨年は震災もあり大変な一年でしたが、 今年一年は良い年にしたいものです。 さて、2012年1月号の「鶏卵肉情報」新春特大号で 『動き始めた「アニマルウェルフェア」』が特集されています。 そこで弊社社員が記事を投稿しておりますので、 興味のある方は是非ご覧ください!! ・世界的に実行段階に入ったアニマルウェルフェアへの対応 P62-67 ・アニマルウェルフェアは特別なものではない -中国の現地調査、国内でのAW評価を通じて- P52-55 また記事に対し、十文字チキンフーズ代表取締役社長十文字保雄様が 自身のブログでご感想を書かれているので、こちらも是非ごらんください! http://www.kimajime.com/ このようにアニマルウェルフェアが産業界に認知され始めたことを嬉しく思います! 今年一年日本におけるアニマルウェルフェア飛躍の一年でありますように☆ そして、みなさまのご健勝を心よりお祈りいたします。
こんにちは。12月に入り本格的に寒くなってきましたが、
風邪などひかぬよう、温かくして忙しい年末を乗り切りましよう! さて、イギリスの英国環境・食糧・農村地域省の大臣Jim Paice氏が12月6日に発表した 採卵鶏のバタリーケージ飼育に関するニュースをお知らせします。 イギリス政府はウェルフェア基準と採卵鶏の住環境の改善のため、 そしてバタリーケージ飼育での鶏卵生産を抑制するために 厳格な活動に着手すると公表した。 EUでは2012年1月1日よりバタリーケージが禁止になっており、 卵生産者はより大きく快適なケージー巣箱と爪とぎスペースを含んでおり、 より自然な行動が許される-で鶏を飼育することが要求されているます。 大臣は下記のように述べています。 「バタリーケージが禁止されて以降も、5000万羽のヨーロッパのトリが いまだに粗末な環境下で飼育されてることは受け入れられないことである。 我々はこれらの移行にあたり、多くの時間を費やしてきたが、13カ国のEU諸国は違った。 イギリスの鶏卵産業はトリにとってより良い環境を保証するために約4兆円を掛けてきた。 上記に従い、下記のような輸入に関する覚書を公表しています。 覚書 ・EU委員会は1999年に、2012年1月1日より高ウェルフェアの エンリッチドケージに移行することを決定した。(準備期間は13年間) ・イギリスの鶏卵自給率高く、消費量の82%を自国で生産している。 残りの18%は鶏卵と卵商品として輸入しており、半分が殻つきの卵で 半分が液卵や粉卵である。 ・もし殻付き鶏卵で不適合な卵が見つかった場合、 動物健康獣疫研究所代理店は生産国の 認証権威に対して、生産システムの確認書を要請する。 もし違法なシステムからの商品であると 判明した場合い、A級の認証をつけることは妨げられ、 処理工場へ送られる(B級として)。 また適合したシステムの鶏卵であることが判明した場合は、流通される。 ・小売店、食品工場、食品サービス企業及び処理工場は公に イギリスの鶏卵生産者を支援するとしている。 イギリス小売業組合は、主要な小売企業が従来型ケージの鶏卵を 買うこと、またオリジナルブランドの原材料とすることはないと保証している。 彼らは、ケージ飼育の鶏卵を買わないために、厳しいトレーサビリティーテストを 導入するとしている。 これらの保証をしているのは、Marks and Spencer, Morrisons, Asda, J Sainsbury, Co-operative Group, Tesco, Waitrose, Iceland Foods, Greggs, Starbucks and McDonald’sである。 EU内でも従来型ケージ飼育禁止への対応が異なるなか、 イギリスは投資をしてきただけに、強い姿勢を見せています。 今後のEUやイギリスの動向を追いつつ、 日本の取るべき対応を考える一助になれたら幸いです。 参考:DEFRA http://www.defra.gov.uk/news/2011/12/06/higher-welfare-eggs/
こんにちは!
先日行われてたアニマルウェルフェア普及啓発セミナーは ブロイラー生産企業、生産者、リテーラー、研究所の方々など 50名以上の方に参加して頂きました! 質疑応答では初め、なかなかフロアから意見が出ませんでしたが、 「家畜の幸せを考えることは人の幸せを考えること」という発表に ご賛同いただきました(*^_^*) 生産者が過酷な労働環境(汚い、臭い、危険=3K)で仕事をしているなか 鶏の福祉を考えろ問われても無理で、労働環境の整備、実際に鶏を扱う人への 配慮がなければ鶏の幸せ、快適な生活は保障できないという考えです。 生産者に気持ち良く、誇りをもって仕事に励んでもらえるような 工夫としてユニフォーム、マスク、ゴーグルの配布を提案しました。 雇用主と労働者、その関係はただ単にお金の受け渡しだけでなく 信頼、思いやり、誇りがあってこそ、よりよい社会へのサービスに つながるはずです。 「アニマルウェルフェア」 初めは家畜の幸せ、快適性を考えていことが 自然と人の働くこと、幸せについて考えることになってるんです。 素敵でしょ☆ ![]() ![]()
こんにちは。10月になり秋も深まっておりますが
いかがお過ごしでしょうか。 告知です! アニマルウェルフェア普及セミナーが10月7日(金)に実施されます。 今回はブロイラーに特化したセミナーですが、 アニマルウェルフェアの概念、世界的状況、国内の状況などの全体像と 生産現場やアニマルウェルフェア評価方法などの実態の双方を 知っていただく好機だと思いますので、是非ご参加ください。 講演内容は下記の通りです。 (1)アニマルウェルフェアの国内外の情勢 佐藤衆介し(東北大学大学院農学研究科教授) (2)アニマルウェルフェアの指標となりうるか? ブロイラー趾蹠皮膚炎の発生実態と発生予防 高瀬公三氏(鹿児島大学農学部獣医学科教授) (3)ブロイラーでのウェルフェアレベル評価と向上のための対策 小原 愛(東北大学FSC客員研究員、株式会社イシイ) 参加申し込みは10月4日となっておりますが、受付可能です。 申し込み方法は、 oubo@jlta.jp または FAX:03-3836-2302 (社)畜産技術協会 緬山羊振興部 あてに ご所属先、申込者名、電話番号、fax番号、e-mail,参加者名 を添えてお申し込みください。 ![]() ![]()
アメリカの動物保護団体である全米人道協会(HSUS)と
採卵鶏飼養羽数の約80%をカバーする全米鶏卵生産者協議会(UEP)との間に 従来型ケージ飼育の禁止としる協定が7月7日結ばれました。 本協定は2012年1月1日から従来型ケージ飼育となるEU Directiveに追従するものと考えられており、 今後連邦法として従来型ケージの使用禁止をにも働き掛けるとのことでした。 期限は2029年12月31日までとしていますが アメリカ型の業界主導によるアニマルウェルフェア対応を志向してきた日本においても 影響が現れるのは必至です。 従来型飼育ケージでは、一羽の鶏にA4一枚ほどの飼育面積しか与えられず、 羽を広げることはもとより、むきをかえることもできず、 止まり木止まり行動や、爪とぎ、営巣行動も発現できませんでした。 今後はこれらの行動を保障するエンリッチドケージや、エイビアリーシステムが注目される ことになると思います。 日本は特に生で卵を食べるために、放牧のようなイメージの良さだけではなく、 衛生・管理のしやすさ、鶏の福祉を考えるべき日が目前にまで迫っています。 写真:カーテン、止まり木、爪とぎのついたエンリッチドケージ (鶏は無防備なる産卵時、暗いところを好むのでカーテンが重要である) ![]() ![]() ![]() こんにちは!急に暑くなってきましたが、お元気ですか? 6月15-16日と東北大学大学院農学研究科で 8社から寄付支援をうけた家畜福祉学寄附講座の意見交換会が行われました。 講座の前身である家畜福祉学(イシイ)寄附講座の二年半の研究成果と 今後の研究教育の方向性について佐藤教授から説明がありました。 またアニマルウェルフェアの現状として、 特にOIEやEUの動きについて、弊社社長は「鶏卵・鶏肉産業の未来」と 題して家畜福祉の可能性をしめしました。 そのほか、支援企業からの期待や要望、 東北大学大学院農学研究科応用動物系の先生方にも ご参加いただき、各分野第一線でご活躍の先生方に 多角的に家畜福祉についてアドバイスを頂きました。 16日は実験施設見学をしました。 支援企業の方からは生産農家の調査の協力も得られ 家畜福祉が生産現場で実現する日が確実に近付いていることが 感じられました。 ![]() ![]() # by ishiinohiyoko | 2011-06-24 17:06
こんにちは。福島第一原子力発電所の事故を受け、
20km圏内の家畜の殺処分が漸く決定し、23日から実施されるようです。 ブロイラーやレイヤーは停電で換気ができない、水が飲めない状態が 3日も続けば致命的になります。また乳牛も大量の水を飲み牛乳を体内で 作り出すので、断水は命とりになります。 このような状態が二か月も続き、多くの家畜が餓死しました。 しかし、放牧された豚と肉牛などそれぞれ200頭と300頭を ただ殺処分するのではなく、研究対象として利用できないかとの動きがあります。 殺処分するのは忍びないという生産者も多く、 研究者たちに研究計画の提出が求められています。 被ばくした家畜の生体および生産物への影響を調査するために 主に利用されると予測されますが、せっかく生き長らえた命を無駄にせず 活用してほしいと思う一方、実際に20km圏内で調査研究するための コストや人体へのリスクを考えると越えなければならない壁は 多く残されていと感じます。
相変わらず余震が続いていますが、
みなさんいかがお過ごしでしょうか? 今回の震災で大きな打撃を受けた、東北地方は畜産の盛んな地域です。 特に岩手県はブロイラーの出荷数全国シェア15.9%(2009年)を誇る 産地です。大手ブロイラーインテグレーションは 3月20日までに23万羽を飢えと寒さにより死亡させたとの 記載もありました。(3/21日本農業新聞) また秋田県に関する震災の報道は比較的に少ないですが、 ガソリン不足による飼料運搬が困難になり 苦しんでいる養豚農家もあると書かれていました。(3/19 読売新聞) 家畜福祉の観点からいうと、 餌不足による餓死、冬季でも暖房がないことによる 寒さによる死亡、換気不足による病気の発生など かなり深刻な問題です。 家畜が生きるための環境を整えられないのであれば、 死ぬまで生かすのではなく、安楽死させることが この場合適切と考えられます。 しかし生産者自らの命や生活が緊迫しているなか 「まともに生かしてやれないから」という理由で 家畜を安楽死させる判断は、 事態が発生してからではできません。 よって事前に処分方法や場所をきめておく必要があります。 それと同時に、安価な畜産物生産のために 効率や生産性を最優先した現代畜産の問題点も 浮き彫りになりました。 コスト抑制のため畜産でも大希望企業経営が主流になりつつありますが 一日の餌の量も当然ながら莫大になり 緊急時で容易に手配できる量ではなく、 多くの犠牲を出したのが前述した例です。 そんな中、飼料米を自社栽培する岩手県のある肉用鶏の養鶏場では、 飼料の運搬がストップしたさいに、備蓄していた飼料米を給与して ほとんど死鳥を出さずに済んだそうです。 目先の利益だけでなく、いざという時のリスク管理への投資 余裕をもった生産システムによってこの危機を 乗り切れたともいえるのではないでしょうか。 これまでの輸入飼料依存や、エネルギー消費の大きい 畜産を見直し、新たな飼育システムの開発の必要性が 差し迫っています。
東日本大震災の犠牲者および被災者の方々に
心よりお見舞い申し上げますとともに、 一日も早い復興をお祈りいたします。 今回の震災は津波による甚大な被害を及ぼしました。 また震災に伴い福島原子力発電所の事故により 多くの人々が避難生活を余儀なくされています。 そんななか、畜産農家の多くもその被害をうけ家畜を含む家財 すべてを失った方もいます。 かろうじて助かっても、家畜にやる餌がなかったり、 避難指示を出されても「わが子同然の家畜をおいていけない」と いった農家もいるようです。 (2011.3.30 asashi.com) 人の被害が状況が次第に明らかになりつつ今、 やっと家畜やペットなどの被害実態についても メディアで取り上げられるようになりました。 WSPA(World Society for the Protection of Animals: 世界動物保護協会)の災害時対策チームは 震災4日後に日本入りし、 政府関係者や地元の専門家とともに 被災地のペットや家畜の被害状況調査を行いました。 https://www.wspadonations.org/pages/3655_japan_disaster_appeal_3_11_version_f.cfm ペットは飼い主にとっては家族同然であり、 家畜は農家にとって財産そのものです。 今後は人間同様、人間の管理下にある動物も 災害時にどのように対応させるべきか検討することが 人にとっても、動物にとっても被害を最小限に抑えるために 必要だと感じます。
みなさま、こんにちは!
年度末で春がそこまで来ていますが、 また寒さが巻き返してきているので体調管理に気をつけてください! さて、先日、東北大学医学系研究科附属動物動物実験施設において、 アニマルウェルフェアセミナーが開催されました。 一回目は家畜福祉学(イシイ)寄附講座の教員3名が家畜および実験動物の福祉について 話題提供しましたが、 二回目となる今回は大阪大学医学部動物実験医学教室の黒沢先生から 「動物福祉に関する国際的動きー実験動物福祉ー」と題して話題提供がありました。 ![]() 黒沢先生の御講演 筆者は恥ずかしながら、これまでは家畜のウェルフェアに関する動きを 追うのに精いっぱいでしたが、 今回のセミナーで実験動物のウェルフェア実現の難しさ、課題、また家畜のウェルフェアとの 共通点等を獣医師、実験動物管理者のみなさまと共通認識できたことが大きな収穫でした。 OIEについては度々このニュースでも取り上げてきましたが、 OIEは口蹄疫や鳥インフルエンザなど動物の疾病蔓延予防につとめる国際機関です。 一般的に品質保証なので良く知られるISOの加盟国が130余であるのに対し、 OIEは178の国と地域が加盟しており、まさに国際基準であると言えます。 そのOIEの基準の中で、実験動物や家畜においてもアニマルウェルフェアの 重要性を規定しています。 ![]() OIE事務所の入り口 その規程の翻訳に携わった黒沢先生は"care"を試行錯誤の末、 ”愛護”と一度翻訳されました。 例えば実験で手術を行ったマウスは安静に、かつ慎重に 世話しなければならないという意味で「術後管理」という単語が使われていたようです。 しかし、今や患者、患畜を「管理」という上からの扱いではなく、 人と動物の対等な関係性をより示す「愛護」や「配慮」のほうが 適切であると言う考えが、背景にあるとのことでした。 また文書のなかで同じ”care”という単語であっても、場合によって意味合いが異なり 「管理」の方が良かったり、「配慮」の方が良かったり、さまざまで翻訳にあたって 大変骨を折られていたとのことでした。 その結果、あらゆる誤解を避けるために、そのまま「ケア」としてしまうのが 適当ではないか?!との結論に至りましたが、 筆者はかえって意味があいまいになるようにも思えました。 セミナーの参加者、また専門家の中でも愛護、福祉、ウェルフェアの 認識の違いがあるなか、これらに対して一般市民に正確な理解を得るには かなり時間がかかりそうです。
こんにちは。
鳥インフルエンザが九州を中心に猛威をふるっています。 口蹄疫といい、鳥インフルエンザといい、現代畜産に警鐘をならしているようにも感じます。 九州の人口は全国の10%ほとなのに対し、採卵鶏・肉用鶏の生産額は全国の 約26%にものぼり、九州で養鶏業が盛んなことが分かります。 このことはつまり、農場間の距離も近く、感染症が発生すると一気に感染が拡大してしまう 一つの要因と考えられます。 気候や地価、地理的特性から地方で養鶏業が盛んになるのは 理解できますが、今回の鳥インフルエンザを受けて、 生産地の分散化も検討する必要があるように感じます。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
色づく木々に秋を感じる一方、 寒さは一気に冬!と震える朝晩です。 11月8日福島県会津若松IC付近で 食用に輸送されていた馬を載せたトラックが横転し 9頭中5頭が死亡するという、悲しい事故がありました。 ニュース報道もされ、力なく横たわった馬や 足を怪我し、歩行困難な状態の馬の映像に心が痛みました。 同じように命を絶つにしても、食肉となって人の命に つながっていくはずでした。 せめて無駄な事故・無駄な死にしないためにも、 このブログを読んでくださった方々には 命を扱う仕事の責任を改めて感じていただければと思います。 世界の90%以上の国々が加盟する国際獣疫事務局(OIE)では 輸送および屠殺に関するアニマルウェルフェア基準が すでに施行されています。 2012年にはアジアのアニマルウェルフェア推進国として OIE国際会議が日本で開催される可能性があります。 しかし日本では未だ畜産関係者や生産者の アニマルウェルフェアの認知度が低いのが現状です。 これからはやはり多くの関係者により正確かつ早い情報発信、 教育の必要性を強く感じます。
10月9日(日)に東北大学の川渡フィードセンターで市民を対象にした
開放講座が開かれました。そこで家福祉学(イシイ)寄附講座は研究紹介をしました。 参加者は農業や畜産に高い関心をもった市民のみなさんで、 フィールドツアーで田んぼを見学する際には 雨がぱらつくのも気にせず、先生方の説明を熱心に聞いていました。 「こんな意識の高い市民になら、家畜福祉の重要性も伝わる!!」と 思い研究紹介にも熱がはいりました。 ポスターを使っての研究紹介。 説明の最中にも質問やご自身の体験に基づいたご意見等を いただきました。 ![]() そして最後に念押し! 「個人からも寄付も受け付けておりますので是非よろしくお願いします!!」 「おれのなけなしの小遣いなんだぞ!」といいながら 寄附をいただきました。 しっかり伝えれば理解し支援してくれる方々は絶対います! これからはいかに情報を発信し、理解を広げていくかが重要です。 情報発信の重要性を身をもって感じた開放講座でした。 ![]()
ご無沙汰しております。
毎日、日本各地で猛暑が続いておりますが、 みなさまいかがお過ごしでしょうか。 この暑さにより家畜も熱中症にかかり、東北ではニワトリが 約4万羽、九州では約3万羽が死亡したと伝えられています。 被害額は約3800万にも上ると考えられ 経済的にも大きな打撃となりました。 産業としても大きな問題になりましたが、 アニマルウェルフェアの観点から言えば、 アニマルウェルフェアの原則である5つの自由が 保障されていなかったのでしょう。 五つの自由 ①餓え、渇きからの自由 ②不快からの自由 ③病気・けがからの自由 ④苦悩からの自由 ⑤正常行動を発現する自由 暑熱ストレスは「②不快からの自由」がなかったということになります。 人為的に管理した環境の中にいる家畜は、 暑くても自分では対処する自由がありません。 (例えば、泥浴びをする、日陰に入る、風通しのいい場所に移動するなど) なので、管理者には快適な環境を整えてやる責任があると思います。 そこでお薦めなのが弊社のクーリングパドです!! ![]() もちろん多くの農家さんが工夫をされ、より快適な環境を整備しようと 努力されていると思います。 しかし、特に今回は東北地方での被害が甚大であったことを考えると、 施設として暑熱対策が十分にされてなかった可能性あります。 地球温暖化や世界各地で起こる台風や山火事などの天災が相次いでいます。 日本でも来年以降もこのような気象が続くかもしれません。 予め対策をとることで、最悪の被害(命と飼育経費の無駄)をなくしましょう。
ゴールデンウィークも明け、いよいよ春らしい気候になってきました。
ここで、ひとつCMです! 弊社から99%オーガニック国産ドッグフードPIYOが発売されました! 国産有機ドッグフードPIYO ![]() PIYOは化学肥料も使わない、有機畜産物であるオーガニックチキンと有機農産物で作った国産ドッグフード。 有機畜産物とは、飼料は主に有機農産物を与えて、野外への放牧などストレスを受けずに飼育され、また、抗生物質等を病気の予防目的で使用せず、遺伝子組み換え技術を使用していない畜産物のことです。もちろん、PIYOの原料となる鶏肉は、JAS認定を受けた飼料で育てられています。 有機農産物は、一定の農場の圃場(ほじょう)で3年以上、無農薬(化学合成農薬無使用)、無化学肥料(有機質肥料)で栽培され、その他にも、認証項目をクリアした農産物のことです。消費者の事だけでなく、自然環境との共生、循環も考えた栽培方法で、消費者に残留農薬による健康被害の心配もありません。さらに、化学肥料を使わないので、作物内の栄養分やミネラルのバランスが保たれ、野菜の味が濃く、おいしく感じられます。 有機(オーガニック)のメリットは、やっぱり安全と美味しさです。 ただ今HPで購入することが可能です。是非一度お試しください! 動物福祉の観点から動物実験なども一切行っていません。合わせてモニターも(PIYOのご感想を聞かせてくれる方)募集していますので宜しくお願いします♪ さて、話は変わりますが、5月23-28日にフランスのパリで第78回OIE会議が開催されます。 今回の議題は下記の3つです。 ① 疾病横断的項目の改正案、 (病気の診断、リスク分析、獣医部局、一般勧告、貿易措置・輸出入手続きと獣医師による証明) ② 獣医公衆衛生及びアニマルウェルフェア関連項目の改正案、 (特に家禽についての追記、実験動物に関する事項) ③ 個別疾病項目の改正案 (口蹄疫およびBSEについて) これらに対し、日本内で意見をまとめるためにOIE連絡会議が開かれ、準備にかかっています。 今回のOIEの動きから、アニマルウェルフェアは獣医師にも求められる領域となってきたと いえるのではないでしょうか。 OIEで採択された事項は加盟国の義務となります。 決まってからの対応がゼロスタートにならないよう 日ごろから国際的な基準を意識しておく必要がありそうです。
ご無沙汰しております。
すっかり春の陽気になったと思ったら、雪がちらつく3月下旬。 みなさま、いかがお過ごしでしょうか。 2010年2月26日にアメリカ食鳥協会(National Chicken Council:NCC)が コマーシャル鶏および種鶏において アニマルウェルフェアガイドライン、監査チェックリスト、ウェルフェアおよび実務の 業界評価基準綱領の改訂版を発表しました。 2005年版との主要な改訂項目は下記の通りです。 ○生体を扱う会社の各事業部(孵卵場、養鶏場、保鶏・輸送、屠場)は ガイドライン順守を促進する人員を配置しなければならない。 ○各事業部は災害時の対応及び復旧計画を立てなければならない。 ○生体を扱う従業員は毎年訓練を受けなければならない。必要に応じて多言語でおこなうこと。 ○アニマルウェルの原理を声明書の序論にいれること。 ○この綱領は2年毎に再検討することを公約する。 アメリカからの日本への鶏肉輸入比率は約6%、種鶏輸入比率は約90%を超えており、 今後もアメリカのアニマルウェル動向に注目する必要がありそうです。 引用文献:National Chicken Council HP 財務省「日本貿易統計」HP 農水省「動物検疫所」HP 有機養鶏3-肉用鶏福祉学- 株式会社イシイ 竹内正博 著 # by ishiinohiyoko | 2010-03-17 12:17
みなさんクリスマスイブにローストチキン食べましたか?
昨日初めて丸のまんま鶏を調理しました。 丸屠体なんて見慣れているはずの私でさえ、 準備の段階で食べるのに気が引けました。 「一般の人には無理だろうなぁ」と思いつつ、 「でも鶏の本丸が1年に1回1番出回るチャンスなのでお子様には 丸焼きを用意して頂きたい!」と思いました。 さて、アニマルウェルフェア食品流通研究会が発足し、 12月19日にAW普及セミナーの前に初めてなので少人数ですが、 第一回研究会が東京で開催されました。 参加者は大手小売店関係者、大手食品メーカー、大手食品卸業者などなど、 そうそうたるメンバーでした。 「農場と動物福祉の研究会」はありましたが、会員の多くは研究者、 生産者で、消費者と一番近い、流通業界の方はいませんでした。 が!「ヘルシー、おいしい」をキャッチフレーズに押し進められてきた 鶏肉生産・鶏肉消費でしたが、新鮮味にかけ、 新たな戦略として、アニマルウェルフェアに興味を持ってきているようです。 AW普及には生産者の理解、流通業者の正確な情報提供と価格設定、 消費者の理解と購買が必須です。 今年は農水省によってアニマルウェルフェアの考え方に対応した飼養管理指針もだされ、 アニマルウェルフェア元年でした。 来年には世界獣疫事務局(OIE)からもガイドラインが発行される予定です。 動物の健康向上のためのアニマルウェルフェア。 人(生産者、流通業者、消費者)が幸せ(労働環境の改善、フェアプライス、安全安心)になるための アニマウェルフェア。 来年も一歩一歩進めていきたいと思います。 良いお年をお迎えください。
11月26日(木)に仙台の東北大学農学部雨宮キャンパスにおいて
アニマルウェルフェア普及啓発セミナーが開催されました。 同じ内容のセミナーが12月19日(土)に東京で開催されます。 興味のある方は是非ご参加ください。 本セミナーの目的は、(社)畜産技術協会を中心に検討された アニマルウェルフェアの考えに対応した飼養管理指針が (採卵鶏、豚、乳用牛、ブロイラーに関して)定められたので それを生産者、消費者、畜産業界関係者にご理解いただくためです。 講演は 「アニマルウェルフェアに関する世界情勢と日本の現状」 松木洋一氏(農業経済学者) 「アニマルウェルフェアの考え方に対応した家畜の飼養管理指針」 菅谷公平(農林水産省) 「アニマルウェルフェアと家畜生産」佐藤衆介(動物行動学者) でした。 アニマルウェルフェア畜産物の物流について、松木氏からお話がありました。 「ヨーロッパでは、アニマルウェルフェア畜産物への消費者の需要があり、 それに対応して生産者やリテーラー、NPOが動き市場を作っている。 生産者団体のアニマルウェルフェアの基準が統一されておらず 畜産物の貿易において障壁になっていることからWelfare Quality Projectを制定した。 宗教や食文化、飼育方式が全く異なるヨーロッパの基準を日本にそのまま取り入れるのは 無理である」と結論付けた。 また農水省の菅谷氏も 「まずは、アニマルウェルフェアという概念を生産者、消費者、関係者に普及することが第一。 欧米の右に倣えではなく、日本独自のアニマルウェルフェアを開発する必要がある」とした。 佐藤氏は生産性とウェルフェアレベルは比例するとし多くの研究結果を紹介した。 また一定レベル以上のウェルフェア改善だとコストがベネフィットを上回ってしまうのが 現状であり、そのバランスをとれる技術開発が必要だとした。 上記の内容はごく一部ですので、是非東京会場にお越しください。
もう10月下旬になり、各地で紅葉の見ごろを迎えているようです。
さて、久々の投稿になりましたが、 アニマルウェルフェアに関する研究や政府の取り組みが進んでいると言われる EUで新たな動きがありました。 それはWelfare Quality Project(WPQ:以下このように表記)です。 2009年10月8.9日スウェーデン・ウプサラの農業大学で開催された 最終報告会議では31カ国から251名の参加者が集まりました。 Welfare Quality Projectの直訳は福祉品質計画となりますが、 つまり「家畜のウェルフェア=品質」と考える計画です。 食品の安全性を議論する際に、アメリカではその生産物の質を重視しますが ヨーロッパではその生産物が生産されるプロセスを重視しています。 成長ホルモンを投与されて泌乳量が増加した乳牛のミルクを例にとると、 アメリカはミルクが安全であれば良質とする、 一方ヨーロッパでは、ホルモンを投与しなければ泌乳しない牛からのミルクを良質とは言えない、 といったイメージです。 これまでEU健康・消費者総局>動物衛生および福祉局が 定めてきたEU規程では、環境や資質に重点を置く、 飼養羽数は㎡何羽以下、空気環境のアンモニア濃度は何ppm以下、などの規程でした。 しかし、WQPでは家畜のウェルフェア(肉体的・精神的健康性)が重視され、 農家と屠殺場におけるウェルフェアの評価法として、適正な給餌、適正な畜舎、健康、適正な行動が 基準が制定されました。 詳細はまた次回ご紹介いたします。 # by ishiinohiyoko | 2009-10-28 14:55
国内外でアニマルウェルフェアの関心が高まる中、
ついに日本においてもアニマルウェルフェアの考えに対応した 飼養管理指針(ガイドライン)が制定されました! 今回は豚と採卵鶏の飼養管理に関する指針です。 その内容はアニマルウェルフェアの 「五つの自由」 ①飢え渇きからの自由 ②苦痛、傷害または疾病からの自由 ③恐怖および苦悩からの自由 ④物理的、熱の不快さからの自由 ⑤正常な行動ができる自由 に基づくものでした。 科学的な技術開発により、自動給餌器や空調機など機械化が進み、 餌が切れて家畜を空腹にさせることはなくなりました。 また、医療技術の進歩により開発された有効性の高いワクチンを 接種することで以前は大きな問題となっていた病気の発症も抑えられるように なりました。 それぞれの技術の進化とともに、イシイは周辺事業部の業務を中心に 養鶏におけるアニマルウェルフェアの①~④に大きく貢献をし、 社会のニーズに対応した商品を提供し続けてきたと思います。 今回のガイドラインでは生産性との関連が明らかになっていないために ⑤の「正常な行動する自由」については 記載はありませんでしたが、今後の議論や研究が進めば 将来的にイシイの商品になる可能性がある分野だと考えられるのではないでしょうか。 ![]()
毎日のように新型インフルエンザのニュースが報道されています。
今回流行が恐れられているH1N1型はアメリカニューヨークでの集団感染が 複数の高校で発生していることから、発生数が急に多くなったそうです。 発症が健康な若者に偏っていることが少し特徴的です。 自分は大丈夫!と思わず、できることから! 帰宅後は習慣的にうがい・石鹸での手洗いをしましょう♪ GW明け、人ごみから帰宅された方も多いともいますので、 最新の情報に注意し、冷静に対応しましょう♪ # by ishiinohiyoko | 2009-05-07 17:13
もともと西欧発祥の考えであるアニマルウェルフェア(animal welfare)を
直訳すると アニマル:動物 ウェル:よく、望み通りに フェア:生きる、生活する つまり「動物が望み通りに生きること」となります。 動物を管理する側の人間からすると「動物が望み通りに生きる」ことができる 環境を整えてやることがアニマルウェルフェアです。 今まで私の経験的に、アニマルウェルフェアの話をすると 多くの人が 『一番のアニマルウェルフェアを「殺さないこと」でしょ?』と 言われてしまうのですが、実はちょっと違うんです。 (説明不足ですみません) その原因は、そもそも日本と西欧の間に動物に対する認識の違いにあります。 西欧では動物を「意識のある存在」(アムステルダム条約)と認識しているのに対し 日本では「命あるもの・・・」、(動物の愛護および管理に関する法律) としています。 つまり、西欧では動物の「意識」を重視するのに対し 日本では動物の「命」を重視しているのです! だからアニマルウェルフェアは動物を「生かす」ことを重視するのではく 望み通りに生かすことを 重視しているのです。 # by ishiinohiyoko | 2009-03-12 20:43
2月に入り、本格的な寒さが到来すると思っていましたが、
今朝は春のような暖かさを感じました。 2月3日は節分ですが、この日農林水産省動物検疫所から フランスからの家きん、家きん肉等の輸入を一時停止するとの連絡がありました。 理由はフランスにおいて弱毒タイプの鳥インフルエンザ(H5亜型)の発生があったためです。 これによって、㈱イシイのグループ会社である㈱アイピー通商が予定していた フランスからの初生雛輸入もストップせざるを得えない状況になってしまいました。 日本の肉用鶏の親鳥(種鶏)は99%海外からの輸入に頼っているのが現状です。 しかし、このような輸入ストップの状況が続けば日本国内に鶏肉がない! という事態も引き起こされるかもしれません。 そんな事態を回避するため、㈱イシイでは㈱ニチレイフレッシュと共同出資をして設立した ㈱ニチレイフレッシュファームで純国産和鶏の生産に取り組んでいます。 前回ご紹介した、仙台でのシンポジウムでは純国産和鶏のアニマルウェルフェア飼育の 可能性についての紹介を予定しています。 安全・安心な食生活のために必要なこと、みんなで考えましょう♪ ![]() イシイ寄附講座HP 一般の人も大歓迎。是非ご来場下さい(*ノωノ)
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㈱イシイ weblogについて
主に業界の情報、株式会社イシイからのお知らせを配信しています。 (株)イシイ 公式ページ 東北大学大学院農学研究科家畜福祉学(イシイ)寄附講座 ご意見などなどがありましたら、遠慮なくコメント欄に書き込んで下さい。 以前の記事
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