トルコ東部のイラン国境近くに住むきょうだい2人が高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)に感染、少年(14)が死亡した。もう1人も重症。
同国保健当局は2人から採取した検体を世界保健機関(WHO)と英国の研究所に送り、最終確認を急ぐ。WHO当局者は「残念だが、(2人が)H5N1型に感染したことは、ほぼ間違いない」と語った。
2人の鳥インフルエンザ感染が確認されれば、東南アジアと中国以外で人が感染、死亡した初のケースとなる。
家禽や野鳥への感染例は、昨年7月にロシアとカザフスタンで、10月にはトルコやルーマニアなど欧州各地で発見されていた。
先月30日現在のWHOの世界まとめによると、人への感染が確認された例は、ベトナム、タイ、インドネシア、中国、カンボジアの5カ国の計142件で、74人が死亡している。
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日経新聞)