国際自然保護連合(IUCN)は1日、絶滅の恐れがあり優先的な保護が必要な動植物を掲載した2006年版「レッドリスト」を公表した。、乱獲以外にも多様な原因で生き物の生息環境が悪化していることが分かった。
評価対象の約4万種のうち絶滅危惧(きぐ)種とされたのは1万6119種。04年版の1万5589種より530種多かった。
ホッキョクグマは1996年に「絶滅リスクは低い」と判定されたが、地球温暖化の影響を顕著に受け北極海の氷の溶解が急速に進むとした最近の研究に基づき、IUCNは今後45年で個体数が少なくとも30%は減ると予測した。
カバも初めてリスト入りした。アフリカ第2の生息地だったコンゴ民主共和国で食用や牙目当ての乱獲が続き、個体数が95%も減ったのが響いた。
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