カテゴリ:動物福祉と環境( 46 )

OIEにてブロイラー生産システムにおけるアニマルウェルフェア基準が採択

こんにちは!

じめじめ蒸し暑い季節に突入です。

鶏肉の主産地の一つである東北は、梅雨時期ストーブを出すほど

寒くなる時もあるので、生産者にとっては温度・湿度の管理が大変です。


さて、5月末にOIE(世界動物保健機構)はブロイラーの生産にステムにおける

アニマルウェルフェアのガイドラインを採択しました。

このガイドラインは、肉用鶏を健康に飼育するために注意すべき下記の11指標を定めています。

①死亡率及び罹患率
②歩行状態
③皮膚炎
④羽毛の状態
⑤疾病、代謝疾患及び寄生虫病の発生率
⑥行動
⑦水と餌の消費量
⑧成長率・飼料要求率
⑨損傷率
⑩目の状態
⑪鶏鳴

「もうこんなことやってるよ!」と考える生産者の方も
いると思いますが、今一度見直してみてはどうでしょうか。

たとえば、、、
①の死亡率では、斃死と淘汰で記録していると思いますが、
淘汰の要因別に記録しているでしょうか。
斃死があった場所、態勢などを記録し分析することで
鶏の健康状態を把握し、死亡率対策を立てるのに有効です。

②は給餌器や給水器にいけない程ひどい脚弱は
淘汰されますが、なるべく残しておきたいと思う生産者が多いのでは
ないでしょうか。出荷までに目標体重に達しなかった場合は
鶏は廃棄になり、エサ代が完全なロスになります。
淘汰方法を初め、今一度見直してみるのもよいと思います。

③と④は、敷料の質に大きな影響を受けます。
敷料の管理は鶏の健康と福祉に非常に重要です。
日本ではもみじ(足の部位)は商品にならないから気にしなくていい
のではなく、もみじの皮膚炎が重度だと歩留りが悪いとの実験結果も
あるので、床面の管理をしっかりしましょう!

⑤これはワクチン接種などにより徹底されていると思いますが、
 ねずみの痕跡はないかなど、衛生対策が重要です。

⑥以降はまた次回補足します。

鶏の心身の健康を保つため、これらすべてを実行するのは
容易なことではありません。

だからこそ、優秀な生産者には表彰やインセンティブが必要です。
みんながハッピーになれる畜産のシステム構築が
日本の鶏肉生産を支えることにつながると思います。

 
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by ishiinohiyoko | 2013-06-24 15:38 | 動物福祉と環境

低気圧スタンニング(LAPS)が食鳥処理場での鶏のウェルフェアを改善する研究成果が発表!

GWも明けましたが、いかがお過ごしでしょうか。

今月は、World Poultryで掲載されたニュースを紹介します。


イギリスのグラスゴー大学のDorothy McKeegan博士は、

食鳥処理場での低気圧スタンニング(low atmospheric pressure stunning:

LAPS)が鶏のウェルフェアを改善する成果を発表しました。

世界的には、電気スタンニングが主に使用されていますが、

鶏をフックに掛ける「懸鳥」時のストレスや効果にばらつきがあることから

EUでは電気スタンニングの使用が縮小される規制につながる可能性があるとされ、

本調査が行われました。


<実験概要>
LAPSにかけた28羽の鶏の心電図と脳電図を遠隔測定法により測定されました。

脳電図の分析により、LAPSにかけてから40秒で意識が失われると算出されました。

理由は、LAPSにかけてから10秒間は脳内のデルタ波の活動が増加し徐々に意識が、

失われ、30秒後にデルタ波の活動はピークに達し、その時点で脳電図シグナルは

外科的に麻痺状態になっていることを明らかにされました。


また、心電図の分析により、LAPSをかけてから心拍は一貫して減少し、

鶏の意識が回復したり心拍が増加する事例は全くなかった、としている。

これらの結果から、Dorothy McKeegan博士は、

「この科学的データは、LAPSにかけることで鶏を苦しませることはないということを

強く提示している」また、「この結果は、LAPSが屠殺前のスタンニング法として

効果的かつ人道的な代替手段となることを示している」としている。


この記事の詳細な、内容は下記のとおりです。

Poultry Science,
“Physiological Responses to Low Atmospheric Stunning and the Implications for Welfare”
(D. E. F. McKeegan et al; 2013 Poultry Science 92 :858–868).
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by ishiinohiyoko | 2013-05-08 11:15 | 動物福祉と環境

ケンタッキーフライドチキンのAWの取り組み

ブログの更新が滞り申し訳ありません。

しかし、国内のAW事情は滞りなく動いています。


3月末、広島県安田女子大学で開催された、日本家禽学会の

ランチョンセミナー(お昼休み食べながらのざっくばらんなセミナー)にて

「日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)㈱のAWの取り組み」について講演がありました。


国内でKFCとピザハット、各々1180、365の店舗数を有する日本KFCは

国産鶏肉シェアの約6%を使用しています。

その日本KFCが

・AWへの適応で生産性は向上する
・AWは農場運営に必要な最低限のルールである
・AWへの適応を消費者は求めている

とAWを位置づけていました。

これは大きな流れが起こりそうです!!
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by ishiinohiyoko | 2013-04-02 18:23 | 動物福祉と環境

みんな笑顔

こんにちは。すっかり、春らしく過ごしやすい季節になりましたね(^-^)

GW空け、仕事モードへの切り替えは順調でしょうか?


さて、今回は弊社のグループ会社、IP通商の商品を使った乗馬クラブの

ユーザーさんから嬉しいお声を頂いたのでご紹介します。


約3年ずっと肢の調子が悪く乗れない、体が強張って、カチコチの動きしか

できなった馬が、「ジョイントコンボ」

を給与したら、書いてあった通り5日目から効果が表れたというのです!!!\(^o^)/

昨年の冬までは馬房のなかで、じっとしてうつろな印象だった馬が、

オーナーさんを乗せて颯爽と春の風を切っている姿はまさに

馬らしい、生き生きした姿でした♪


乗れないからと言って手放すのもかわいそう、でも乗りたい、

いつかはよくなるんじゃないか?

そんなオーナーさんの希望をかなえ、馬の健康を取り戻したのが

「ジョイントコンボ」でした!

乗馬クラブのオーナーさんも大喜びです(^○^)


イシイグループの経営理念である

「環境保全と動物福祉を考え、関係する人と動物の生活をより良くする。」

が実現した一例でした!

これからもイシイグループはヒトと動物の健康と幸せに貢献し続けます!!
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by ishiinohiyoko | 2012-05-08 10:09 | 動物福祉と環境

抗生物質とアニマルウェルフェア

すっかり春になり桜全前線は東北に差し掛かったところでしょうか。

日差しは暖かく感じますが、蔭に入るとまだひんやり感じる季節です。

新生活にも慣れ始めたこのころ、しっかりと体調管理していきましょう♪


さて、今回はWorld Poultry Netのニュースを紹介します。



「プロバイオティクスの使用することでブロイラーの脚弱が減少する」との記事です。

米国アーカンソー大学の研究チームは初生からプロバイオティクス添加飼料を

投与することで、骨髄炎を伴う細菌性軟骨壊死によって引き起こされる

脚弱が有意に減少することを明らかにしました。

しかし、この実験はワイヤー床で実施されており、鶏糞との接触が最小限に抑えられています。

日本のブロイラー農家のほとんどは敷料の上で飼育していることから、

悪性細菌との接触が多いのが現実です。


このような研究の成果からヒントを得て、産業規模で生かすかは双方の理解、協力関係が不可欠です。

人もトリも健康で幸せな畜産業、社会が実現する日が早く来ることを願います。
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by ishiinohiyoko | 2012-04-19 12:24 | 動物福祉と環境

EU従来型ケージ飼育の禁止は・・・

こんにちは。今年の冬は一段と寒さが厳しいですが、いかがお過ごしでしょうか。

鳥インフルエンザも今のところ大きな被害もなく

このまま春が来て欲しいと願うばかりです。


さて、今年1月1日からEUでは採卵鶏の従来型ケージ飼育が禁止されました。

しかし、現実では対応できていない国もあるようです。

1具26日付けでEuropean Commission - Press Releaseは

「委員会は13加盟国に対し採卵鶏の従来型ケージ飼養禁止を実行に移すように、強く迫る」


と発表しています。




対応が遅れているのは、ベルギー、ブルガリア、ギリシャ、スペイン、フランス、イタリア、

キプロス、ラトビア、ハンガリー、オランダ、ポーランド、ポルトガル、ルーマニアの13カ国です。

これらの国は繰り返し行われてきた勧告にも関わらず、EUの法律を適切に守ってこなかったようです。

認められているケージは、一羽あたり少なくとも750㎠で、巣箱、止まり木、爪とぎ場がある

トリの生物学的・行動学的ニーズにこたえるケージです。

加盟国はこの指令を守ることが必須です。

加盟国が責務を果たさないことは、動物福祉だけでなく市場のゆがみを生じさせる可能性も

あります。

委員会は上述の諸国に対し、違法な生産者に対して正式な忠告の文書を送り二ヵ月で

対応するように働きかけるようです。


EU全土のレイヤーがエンリッチドケージで飼育されるようになるまでは

まだ時間がかかりそうです。
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by ishiinohiyoko | 2012-02-06 13:59 | 動物福祉と環境

鶏卵肉情報に投稿!

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。

昨年は震災もあり大変な一年でしたが、

今年一年は良い年にしたいものです。


さて、2012年1月号の「鶏卵肉情報」新春特大号で

『動き始めた「アニマルウェルフェア」』が特集されています。

そこで弊社社員が記事を投稿しておりますので、

興味のある方は是非ご覧ください!!

・世界的に実行段階に入ったアニマルウェルフェアへの対応  P62-67

・アニマルウェルフェアは特別なものではない
 -中国の現地調査、国内でのAW評価を通じて- P52-55



また記事に対し、十文字チキンフーズ代表取締役社長十文字保雄様が

自身のブログでご感想を書かれているので、こちらも是非ごらんください!

http://www.kimajime.com/


このようにアニマルウェルフェアが産業界に認知され始めたことを嬉しく思います!

今年一年日本におけるアニマルウェルフェア飛躍の一年でありますように☆

そして、みなさまのご健勝を心よりお祈りいたします。
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by ishiinohiyoko | 2012-01-16 09:31 | 動物福祉と環境

イギリスでのバタリーケージ撲滅の動き

こんにちは。12月に入り本格的に寒くなってきましたが、

風邪などひかぬよう、温かくして忙しい年末を乗り切りましよう!


さて、イギリスの英国環境・食糧・農村地域省の大臣Jim Paice氏が12月6日に発表した

採卵鶏のバタリーケージ飼育に関するニュースをお知らせします。


イギリス政府はウェルフェア基準と採卵鶏の住環境の改善のため、

そしてバタリーケージ飼育での鶏卵生産を抑制するために

厳格な活動に着手すると公表した。

EUでは2012年1月1日よりバタリーケージが禁止になっており、

卵生産者はより大きく快適なケージー巣箱と爪とぎスペースを含んでおり、

より自然な行動が許される-で鶏を飼育することが要求されているます。


大臣は下記のように述べています。

「バタリーケージが禁止されて以降も、5000万羽のヨーロッパのトリが

いまだに粗末な環境下で飼育されてることは受け入れられないことである。

我々はこれらの移行にあたり、多くの時間を費やしてきたが、13カ国のEU諸国は違った。

イギリスの鶏卵産業はトリにとってより良い環境を保証するために約4兆円を掛けてきた。


上記に従い、下記のような輸入に関する覚書を公表しています。

覚書
・EU委員会は1999年に、2012年1月1日より高ウェルフェアの
 エンリッチドケージに移行することを決定した。(準備期間は13年間)

・イギリスの鶏卵自給率高く、消費量の82%を自国で生産している。
 残りの18%は鶏卵と卵商品として輸入しており、半分が殻つきの卵で
 半分が液卵や粉卵である。

・もし殻付き鶏卵で不適合な卵が見つかった場合、
 動物健康獣疫研究所代理店は生産国の
 認証権威に対して、生産システムの確認書を要請する。
 もし違法なシステムからの商品であると
 判明した場合い、A級の認証をつけることは妨げられ、
 処理工場へ送られる(B級として)。
 また適合したシステムの鶏卵であることが判明した場合は、流通される。

・小売店、食品工場、食品サービス企業及び処理工場は公に
 イギリスの鶏卵生産者を支援するとしている。
 イギリス小売業組合は、主要な小売企業が従来型ケージの鶏卵を
 買うこと、またオリジナルブランドの原材料とすることはないと保証している。
 彼らは、ケージ飼育の鶏卵を買わないために、厳しいトレーサビリティーテストを
 導入するとしている。
 これらの保証をしているのは、Marks and Spencer, Morrisons, Asda,
  J Sainsbury, Co-operative Group, Tesco, Waitrose, Iceland Foods,
  Greggs, Starbucks and McDonald’sである。


EU内でも従来型ケージ飼育禁止への対応が異なるなか、

イギリスは投資をしてきただけに、強い姿勢を見せています。

今後のEUやイギリスの動向を追いつつ、

日本の取るべき対応を考える一助になれたら幸いです。



参考:DEFRA http://www.defra.gov.uk/news/2011/12/06/higher-welfare-eggs/
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by ishiinohiyoko | 2011-12-09 12:16 | 動物福祉と環境

アニマルウェルフェア普及啓発セミナー

こんにちは!

先日行われてたアニマルウェルフェア普及啓発セミナーは

ブロイラー生産企業、生産者、リテーラー、研究所の方々など

50名以上の方に参加して頂きました!


質疑応答では初め、なかなかフロアから意見が出ませんでしたが、

「家畜の幸せを考えることは人の幸せを考えること」という発表に

ご賛同いただきました(*^_^*)


生産者が過酷な労働環境(汚い、臭い、危険=3K)で仕事をしているなか

鶏の福祉を考えろ問われても無理で、労働環境の整備、実際に鶏を扱う人への

配慮がなければ鶏の幸せ、快適な生活は保障できないという考えです。

生産者に気持ち良く、誇りをもって仕事に励んでもらえるような

工夫としてユニフォーム、マスク、ゴーグルの配布を提案しました。


雇用主と労働者、その関係はただ単にお金の受け渡しだけでなく

信頼、思いやり、誇りがあってこそ、よりよい社会へのサービスに

つながるはずです。



「アニマルウェルフェア」

初めは家畜の幸せ、快適性を考えていことが

自然と人の働くこと、幸せについて考えることになってるんです。

素敵でしょ☆




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by ishiinohiyoko | 2011-10-11 11:12 | 動物福祉と環境

アニマルウェルフェア普及セミナー実施

こんにちは。10月になり秋も深まっておりますが

いかがお過ごしでしょうか。

告知です!

アニマルウェルフェア普及セミナーが10月7日(金)に実施されます。

今回はブロイラーに特化したセミナーですが、

アニマルウェルフェアの概念、世界的状況、国内の状況などの全体像と

生産現場やアニマルウェルフェア評価方法などの実態の双方を

知っていただく好機だと思いますので、是非ご参加ください。


講演内容は下記の通りです。

(1)アニマルウェルフェアの国内外の情勢
   佐藤衆介し(東北大学大学院農学研究科教授)

(2)アニマルウェルフェアの指標となりうるか?
 ブロイラー趾蹠皮膚炎の発生実態と発生予防
 高瀬公三氏(鹿児島大学農学部獣医学科教授)

(3)ブロイラーでのウェルフェアレベル評価と向上のための対策
  小原 愛(東北大学FSC客員研究員、株式会社イシイ)

参加申し込みは10月4日となっておりますが、受付可能です。

申し込み方法は、

oubo@jlta.jp または FAX:03-3836-2302
(社)畜産技術協会 緬山羊振興部 あてに
ご所属先、申込者名、電話番号、fax番号、e-mail,参加者名
を添えてお申し込みください。



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by ishiinohiyoko | 2011-10-05 11:38 | 動物福祉と環境