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株式会社 イシイ 動物福祉ニュース

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鶏卵肉情報に投稿!

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。

昨年は震災もあり大変な一年でしたが、

今年一年は良い年にしたいものです。


さて、2012年1月号の「鶏卵肉情報」新春特大号で

『動き始めた「アニマルウェルフェア」』が特集されています。

そこで弊社社員が記事を投稿しておりますので、

興味のある方は是非ご覧ください!!

・世界的に実行段階に入ったアニマルウェルフェアへの対応  P62-67

・アニマルウェルフェアは特別なものではない
 -中国の現地調査、国内でのAW評価を通じて- P52-55



また記事に対し、十文字チキンフーズ代表取締役社長十文字保雄様が

自身のブログでご感想を書かれているので、こちらも是非ごらんください!

http://www.kimajime.com/


このようにアニマルウェルフェアが産業界に認知され始めたことを嬉しく思います!

今年一年日本におけるアニマルウェルフェア飛躍の一年でありますように☆

そして、みなさまのご健勝を心よりお祈りいたします。
# by ishiinohiyoko | 2012-01-16 09:31 | 動物福祉と環境

イギリスでのバタリーケージ撲滅の動き

こんにちは。12月に入り本格的に寒くなってきましたが、

風邪などひかぬよう、温かくして忙しい年末を乗り切りましよう!


さて、イギリスの英国環境・食糧・農村地域省の大臣Jim Paice氏が12月6日に発表した

採卵鶏のバタリーケージ飼育に関するニュースをお知らせします。


イギリス政府はウェルフェア基準と採卵鶏の住環境の改善のため、

そしてバタリーケージ飼育での鶏卵生産を抑制するために

厳格な活動に着手すると公表した。

EUでは2012年1月1日よりバタリーケージが禁止になっており、

卵生産者はより大きく快適なケージー巣箱と爪とぎスペースを含んでおり、

より自然な行動が許される-で鶏を飼育することが要求されているます。


大臣は下記のように述べています。

「バタリーケージが禁止されて以降も、5000万羽のヨーロッパのトリが

いまだに粗末な環境下で飼育されてることは受け入れられないことである。

我々はこれらの移行にあたり、多くの時間を費やしてきたが、13カ国のEU諸国は違った。

イギリスの鶏卵産業はトリにとってより良い環境を保証するために約4兆円を掛けてきた。


上記に従い、下記のような輸入に関する覚書を公表しています。

覚書
・EU委員会は1999年に、2012年1月1日より高ウェルフェアの
 エンリッチドケージに移行することを決定した。(準備期間は13年間)

・イギリスの鶏卵自給率高く、消費量の82%を自国で生産している。
 残りの18%は鶏卵と卵商品として輸入しており、半分が殻つきの卵で
 半分が液卵や粉卵である。

・もし殻付き鶏卵で不適合な卵が見つかった場合、
 動物健康獣疫研究所代理店は生産国の
 認証権威に対して、生産システムの確認書を要請する。
 もし違法なシステムからの商品であると
 判明した場合い、A級の認証をつけることは妨げられ、
 処理工場へ送られる(B級として)。
 また適合したシステムの鶏卵であることが判明した場合は、流通される。

・小売店、食品工場、食品サービス企業及び処理工場は公に
 イギリスの鶏卵生産者を支援するとしている。
 イギリス小売業組合は、主要な小売企業が従来型ケージの鶏卵を
 買うこと、またオリジナルブランドの原材料とすることはないと保証している。
 彼らは、ケージ飼育の鶏卵を買わないために、厳しいトレーサビリティーテストを
 導入するとしている。
 これらの保証をしているのは、Marks and Spencer, Morrisons, Asda,
  J Sainsbury, Co-operative Group, Tesco, Waitrose, Iceland Foods,
  Greggs, Starbucks and McDonald’sである。


EU内でも従来型ケージ飼育禁止への対応が異なるなか、

イギリスは投資をしてきただけに、強い姿勢を見せています。

今後のEUやイギリスの動向を追いつつ、

日本の取るべき対応を考える一助になれたら幸いです。



参考:DEFRA http://www.defra.gov.uk/news/2011/12/06/higher-welfare-eggs/
# by ishiinohiyoko | 2011-12-09 12:16 | 動物福祉と環境

アニマルウェルフェア普及啓発セミナー

こんにちは!

先日行われてたアニマルウェルフェア普及啓発セミナーは

ブロイラー生産企業、生産者、リテーラー、研究所の方々など

50名以上の方に参加して頂きました!


質疑応答では初め、なかなかフロアから意見が出ませんでしたが、

「家畜の幸せを考えることは人の幸せを考えること」という発表に

ご賛同いただきました(*^_^*)


生産者が過酷な労働環境(汚い、臭い、危険=3K)で仕事をしているなか

鶏の福祉を考えろ問われても無理で、労働環境の整備、実際に鶏を扱う人への

配慮がなければ鶏の幸せ、快適な生活は保障できないという考えです。

生産者に気持ち良く、誇りをもって仕事に励んでもらえるような

工夫としてユニフォーム、マスク、ゴーグルの配布を提案しました。


雇用主と労働者、その関係はただ単にお金の受け渡しだけでなく

信頼、思いやり、誇りがあってこそ、よりよい社会へのサービスに

つながるはずです。



「アニマルウェルフェア」

初めは家畜の幸せ、快適性を考えていことが

自然と人の働くこと、幸せについて考えることになってるんです。

素敵でしょ☆




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# by ishiinohiyoko | 2011-10-11 11:12 | 動物福祉と環境

アニマルウェルフェア普及セミナー実施

こんにちは。10月になり秋も深まっておりますが

いかがお過ごしでしょうか。

告知です!

アニマルウェルフェア普及セミナーが10月7日(金)に実施されます。

今回はブロイラーに特化したセミナーですが、

アニマルウェルフェアの概念、世界的状況、国内の状況などの全体像と

生産現場やアニマルウェルフェア評価方法などの実態の双方を

知っていただく好機だと思いますので、是非ご参加ください。


講演内容は下記の通りです。

(1)アニマルウェルフェアの国内外の情勢
   佐藤衆介し(東北大学大学院農学研究科教授)

(2)アニマルウェルフェアの指標となりうるか?
 ブロイラー趾蹠皮膚炎の発生実態と発生予防
 高瀬公三氏(鹿児島大学農学部獣医学科教授)

(3)ブロイラーでのウェルフェアレベル評価と向上のための対策
  小原 愛(東北大学FSC客員研究員、株式会社イシイ)

参加申し込みは10月4日となっておりますが、受付可能です。

申し込み方法は、

oubo@jlta.jp または FAX:03-3836-2302
(社)畜産技術協会 緬山羊振興部 あてに
ご所属先、申込者名、電話番号、fax番号、e-mail,参加者名
を添えてお申し込みください。



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# by ishiinohiyoko | 2011-10-05 11:38 | 動物福祉と環境

アメリカで採卵鶏の従来型ケージ使用禁止。

アメリカの動物保護団体である全米人道協会(HSUS)と

採卵鶏飼養羽数の約80%をカバーする全米鶏卵生産者協議会(UEP)との間に

従来型ケージ飼育の禁止としる協定が7月7日結ばれました。

本協定は2012年1月1日から従来型ケージ飼育となるEU Directiveに追従するものと考えられており、

今後連邦法として従来型ケージの使用禁止をにも働き掛けるとのことでした。

期限は2029年12月31日までとしていますが

アメリカ型の業界主導によるアニマルウェルフェア対応を志向してきた日本においても

影響が現れるのは必至です。


従来型飼育ケージでは、一羽の鶏にA4一枚ほどの飼育面積しか与えられず、

羽を広げることはもとより、むきをかえることもできず、

止まり木止まり行動や、爪とぎ、営巣行動も発現できませんでした。



今後はこれらの行動を保障するエンリッチドケージや、エイビアリーシステムが注目される

ことになると思います。

日本は特に生で卵を食べるために、放牧のようなイメージの良さだけではなく、

衛生・管理のしやすさ、鶏の福祉を考えるべき日が目前にまで迫っています。


写真:カーテン、止まり木、爪とぎのついたエンリッチドケージ
(鶏は無防備なる産卵時、暗いところを好むのでカーテンが重要である)
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# by ishiinohiyoko | 2011-08-01 12:18 | 動物福祉と環境