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株式会社 イシイ 動物福祉ニュース

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鳥インフルエンザと現代畜産

こんにちは。

鳥インフルエンザが九州を中心に猛威をふるっています。

口蹄疫といい、鳥インフルエンザといい、現代畜産に警鐘をならしているようにも感じます。


九州の人口は全国の10%ほとなのに対し、採卵鶏・肉用鶏の生産額は全国の

約26%にものぼり、九州で養鶏業が盛んなことが分かります。

このことはつまり、農場間の距離も近く、感染症が発生すると一気に感染が拡大してしまう

一つの要因と考えられます。

気候や地価、地理的特性から地方で養鶏業が盛んになるのは

理解できますが、今回の鳥インフルエンザを受けて、

生産地の分散化も検討する必要があるように感じます。
# by ishiinohiyoko | 2011-02-07 11:13 | 動物福祉と環境

馬輸送事故

みなさまいかがお過ごしでしょうか。

色づく木々に秋を感じる一方、
寒さは一気に冬!と震える朝晩です。

11月8日福島県会津若松IC付近で
食用に輸送されていた馬を載せたトラックが横転し
9頭中5頭が死亡するという、悲しい事故がありました。

ニュース報道もされ、力なく横たわった馬や
足を怪我し、歩行困難な状態の馬の映像に心が痛みました。
同じように命を絶つにしても、食肉となって人の命に
つながっていくはずでした。
せめて無駄な事故・無駄な死にしないためにも、
このブログを読んでくださった方々には
命を扱う仕事の責任を改めて感じていただければと思います。


世界の90%以上の国々が加盟する国際獣疫事務局(OIE)では
輸送および屠殺に関するアニマルウェルフェア基準が
すでに施行されています。
2012年にはアジアのアニマルウェルフェア推進国として
OIE国際会議が日本で開催される可能性があります。

しかし日本では未だ畜産関係者や生産者の
アニマルウェルフェアの認知度が低いのが現状です。
これからはやはり多くの関係者により正確かつ早い情報発信、
教育の必要性を強く感じます。
# by ishiinohiyoko | 2010-11-10 09:50 | 動物福祉と環境

アニマルウェルフェア普及活動

10月9日(日)に東北大学の川渡フィードセンターで市民を対象にした
開放講座が開かれました。そこで家福祉学(イシイ)寄附講座は研究紹介をしました。

参加者は農業や畜産に高い関心をもった市民のみなさんで、
フィールドツアーで田んぼを見学する際には
雨がぱらつくのも気にせず、先生方の説明を熱心に聞いていました。

「こんな意識の高い市民になら、家畜福祉の重要性も伝わる!!」と
思い研究紹介にも熱がはいりました。

ポスターを使っての研究紹介。
説明の最中にも質問やご自身の体験に基づいたご意見等を
いただきました。
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そして最後に念押し!
「個人からも寄付も受け付けておりますので是非よろしくお願いします!!」

「おれのなけなしの小遣いなんだぞ!」といいながら

寄附をいただきました。


しっかり伝えれば理解し支援してくれる方々は絶対います!

これからはいかに情報を発信し、理解を広げていくかが重要です。

情報発信の重要性を身をもって感じた開放講座でした。

アニマルウェルフェア普及活動_d0000268_17463531.jpg

# by ishiinohiyoko | 2010-10-20 17:52 | 動物福祉と環境

猛暑とアニマルウェルフェア

ご無沙汰しております。
毎日、日本各地で猛暑が続いておりますが、
みなさまいかがお過ごしでしょうか。

この暑さにより家畜も熱中症にかかり、東北ではニワトリが
約4万羽、九州では約3万羽が死亡したと伝えられています。
被害額は約3800万にも上ると考えられ
経済的にも大きな打撃となりました。

産業としても大きな問題になりましたが、
アニマルウェルフェアの観点から言えば、
アニマルウェルフェアの原則である5つの自由が
保障されていなかったのでしょう。
五つの自由
①餓え、渇きからの自由
②不快からの自由
③病気・けがからの自由
④苦悩からの自由
⑤正常行動を発現する自由

暑熱ストレスは「②不快からの自由」がなかったということになります。
人為的に管理した環境の中にいる家畜は、
暑くても自分では対処する自由がありません。
(例えば、泥浴びをする、日陰に入る、風通しのいい場所に移動するなど)
なので、管理者には快適な環境を整えてやる責任があると思います。
そこでお薦めなのが弊社のクーリングパドです!!
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もちろん多くの農家さんが工夫をされ、より快適な環境を整備しようと
努力されていると思います。
しかし、特に今回は東北地方での被害が甚大であったことを考えると、
施設として暑熱対策が十分にされてなかった可能性あります。

地球温暖化や世界各地で起こる台風や山火事などの天災が相次いでいます。
日本でも来年以降もこのような気象が続くかもしれません。
予め対策をとることで、最悪の被害(命と飼育経費の無駄)をなくしましょう。
# by ishiinohiyoko | 2010-08-10 14:21 | 動物福祉と環境

OIE連絡会議

ゴールデンウィークも明け、いよいよ春らしい気候になってきました。


ここで、ひとつCMです!

弊社から99%オーガニック国産ドッグフードPIYOが発売されました!


国産有機ドッグフードPIYO

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PIYOは化学肥料も使わない、有機畜産物であるオーガニックチキンと有機農産物で作った国産ドッグフード。

 有機畜産物とは、飼料は主に有機農産物を与えて、野外への放牧などストレスを受けずに飼育され、また、抗生物質等を病気の予防目的で使用せず、遺伝子組み換え技術を使用していない畜産物のことです。もちろん、PIYOの原料となる鶏肉は、JAS認定を受けた飼料で育てられています。

 有機農産物は、一定の農場の圃場(ほじょう)で3年以上、無農薬(化学合成農薬無使用)、無化学肥料(有機質肥料)で栽培され、その他にも、認証項目をクリアした農産物のことです。消費者の事だけでなく、自然環境との共生、循環も考えた栽培方法で、消費者に残留農薬による健康被害の心配もありません。さらに、化学肥料を使わないので、作物内の栄養分やミネラルのバランスが保たれ、野菜の味が濃く、おいしく感じられます。

有機(オーガニック)のメリットは、やっぱり安全と美味しさです。

ただ今HPで購入することが可能です。是非一度お試しください!

動物福祉の観点から動物実験なども一切行っていません。合わせてモニターも(PIYOのご感想を聞かせてくれる方)募集していますので宜しくお願いします♪








さて、話は変わりますが、5月23-28日にフランスのパリで第78回OIE会議が開催されます。

今回の議題は下記の3つです。
① 疾病横断的項目の改正案、
(病気の診断、リスク分析、獣医部局、一般勧告、貿易措置・輸出入手続きと獣医師による証明)
② 獣医公衆衛生及びアニマルウェルフェア関連項目の改正案、
  (特に家禽についての追記、実験動物に関する事項)
③ 個別疾病項目の改正案
  (口蹄疫およびBSEについて)

これらに対し、日本内で意見をまとめるためにOIE連絡会議が開かれ、準備にかかっています。

今回のOIEの動きから、アニマルウェルフェアは獣医師にも求められる領域となってきたと

いえるのではないでしょうか。

OIEで採択された事項は加盟国の義務となります。

決まってからの対応がゼロスタートにならないよう

日ごろから国際的な基準を意識しておく必要がありそうです。
# by ishiinohiyoko | 2010-05-06 18:31 | 動物福祉と環境